本日もたぬ猫家のブログに訪問いただきありがとうございます
当ブログでは
- 家計改善で月5万円を確保
- 確保した月5万円を『つみたてNISA』や『iDeCo』で運用し資産を形成
①・②の実現を目標に、再現性の高い方法について
- 家計改善
- 資産形成(準備編)
- 資産形成(運用編)
の3つのグループに分け、STEP形式で解説していきます
今回は『家計改善』のSTEP4として、不要な保険を見極める方法について解説します
サクッと読むための目次
はじめに
家計改善:5STEPの紹介
STEP1:固定費・変動費の洗い出そう
STEP2:見直しやすい固定費について解説
STEP3:格安スマホへの乗り換え方法を解説
STEP4:不要な保険の見極め方を解説←今回はココ
STEP5:ポイント支払いを有効活用する方法を解説
100点は目指さない・60〜70点でOK
- 節約や改善は突き詰めるとキリがない(やりこみゲーにならないように)
- 完璧を目指すとノウハウコレクターになり、肝心の『行動すること』が遅れる
- 改善はそこそこにして早く資産形成に着手する(時間を味方につけることが重要)
前提:保険は必要
記事タイトルから保険不要論者なのかと思われるかもしれませんが
保険は必要なものです
今回は必要以上に加入している保険を解約して家計改善につなげる
この点を中心に
不要な保険の見極め方について解説していきます
結論:貯金ではカバーできない金額は保険で備える
つまり、貯金でカバーできる金額ならば
『保険ではなく貯金』で備えた方が効率が良い
これが今回の結論です
では、実際に解約すべき保険の見つけ方について解説していきます
保険の種類
まず初めに、保険の種類について把握します
保険は大きく3つの分野に分かれています
- 第1分野の保険:生命保険
- 第2分野の保険:損害保険
- 第3分野の保険:医療保険・がん保険・傷病保険
第1分野の保険(生命保険)
- 人の生死に関して定額の保険金が支払われる
- 生命保険:生命保険会社のみで取り扱い可能
第2分野の保険(損害保険)
- 偶然の事故で発生した損害額に対して保険金が支払われる
- 損害保険:損害保険会社のみで取り扱い可能
第3分野の保険(医療保険・がん保険・傷害保険など)
- 人の怪我や病気に関して保険金が支払われる傷害保険や医療保険
- 損害保険会社・生命保険会社でも取り扱うことが可能
※損害保険なのか生命保険なのかどちらとも言えない人の怪我や病気に対応
保険で備えるべきものを整理する
加入している保険の保障内容を確認
- 加入している保険を第1〜3分野に分ける
- 保障の範囲を確認
- 毎月の保険料と給付金の額を確認
その保険は何に備えているのかを整理する
- 死亡した場合なのか
- ケガをした場合なのか
- 事故の相手に損害を与えた場合なのか etc
※何のために備えているかを整理していくと
- 加入の目的が明確ではない
- 保障内容が重複している
保険に加入していたことに気がつきます
もし、そのような保険に加入し続けている場合は
すぐに解約することをお勧めします
『貯金』・『保険』どちらで備えるべきか
このように迷うことも多いと思います
そこで、損害に対して備えるケースを下記の表にように
- 損害の発生頻度
- 損害額の大小
の2つの要素で整理すると何で備えるべきか判断しやすくなります
- 発生確率小・損失大:保険
- 発生確率小・損失小:貯金
- 発生確率大・損失小:貯金
- 発生確率大・損失大:危険なので近づかない
このように整理すると
保険でカバーすべき範囲が明確になっていきます
『保険に入らないと不安』という感情を整理する
おそらく、これが一番の問題だと思います
特にがん保険や医療保険のパンフレット、CM広告を見た後
不安を感じて加入を検討する人が多いと思います
しかし、実際は公的保険と貯金でほとんどの病気やケガの治療にかかる
金額をカバーできることが多い
この事実を知っていると、がん保険や医療保険への加入を考え直すきっかけ
になり結果として、不要な保険料を払わないで済むことに繋がります
公的保険(健康保険)と貯金で備えは十分
なぜ、がん保険・医療保険に加入するのか・・
- 高額な医療費を賄えるから
- 差額ベッド代などの入院費用が賄えるから
- 特約で先進医療をつけられるから
※この3つはよく目にするかと思います
この3点について、本当に保険でカバーすべきなのか
確認してみましょう
① 高額な医療費がかかる・・は本当?
3代疾病『がん・心疾患・脳血管疾患』のがんで入院した場合
- 1日あたりの医療費:約6万円〜7万円
- 平均入院日数:16.1日
- 医療費合計:約100万円
- 窓口負担:約30万円(70歳未満:3割負担)
※参考:医療費給付実態調査
高額療養費制度を活用すると約9万円の自己負担
下記設定で自己負担額を計算すると・・
- 医療費総額:100万円
- 年収約370万円から約770万円の人が制度を利用
ひと月の自己負担限度額:
80,100円+(医療費-267,000円)×1%
=80,100+(1000,000-267,000)×1%
=87,430円
※100万円の医療費の実際の自己負担額は
約9万円で済むことがわかります
医療費は100万円と高額ですが
自己負担は約9万円で、貯金で十分にカバーできる
金額であることがわかります
高額療養費制度とは・・・
同じ月=1日から月末までにかかった医療費の自己負担額が
高額になった場合に一定の金額(自己負担限度額)を超過した分が
あとで払い戻される制度
※事前に医療費が高額になることがわかっている場合は
『限度額適用認定証』を提示する方法が便利
自己負担限度額の計算方法
70歳未満の方の場合
所得区分 | 自己負担限度額 |
標準報酬月額83円以上の方 | 252,600円+(総医療費ー842,000円)×1% |
標準報酬月額53〜79万円の方 | 167,400円+(総医療費ー558,000円)×1% |
標準報酬月額28〜50万円の方 | 80,100円+(総医療費ー267,000円)×1% |
標準報酬月額26万円以下の方 | 57,600円 |
市区町村民税の非課税者(低所得者) | 35,400円 |
参考:全国健康保険協会
※標準報酬月額
- 毎月の健康保険・介護保険・厚生年金保険などの保険料を計算するための基準の金額
- 4-6月の3ヶ月間の給与の平均額を元に決定する
② 差額ベッド代はいくらかかるのか
部屋の種類 | 金額 |
1人部屋 | 7,837円 |
2人部屋 | 3,119円 |
3人部屋 | 2,798円 |
4人部屋 | 2,440円 |
- 1人〜4人部屋平均:6,188円
2人〜4人部屋平均:2,785円
※参考:中央社会保険医療協議会総会(401回)主な選定療養に係る報告状況
1人部屋を選択しなければ3,000円以内で済みます
③ 先進医療とは・・
厚生労働大臣が認めた治療法や高いレベルの技術を用いた医療のうち
公的医療保険の対象になっていないものを指します
つまり、先進医療=健康保険は使えないレベルの高い医療
という解釈は正確ではありません
『先進医療特約』や『先進医療保障特約』など
保険会社のネーミングセンスの良さには驚かされますが
盲信せず、中身をしっかり理解するようにしましょう
貯金・投資・保険は混ぜてはダメ
貯蓄型の個人年金保険など、保険商品に貯金や投資の要素が混ざっている
保険商品がありますが、運用のコストが明確でないといった課題があるため
『貯金は貯金』、『投資は投資』、『保険は保険』と明確に分けて考えましょう
保険を貯金・投資と一緒に混ぜるのはおすすめしません
まとめ
最後までお読み頂きありがとうございます
今回は『家計改善』のSTEP4として
不要な保険の見極め方について解説しました
我が家も同様の方法で加入していた保険を整理した結果
- 終身保険を解約→13,000円の節約
- 医療保険(がん保険含む)を解約→12,000円の節約
- 学資保険2人分を解約→16,000円の節約
合計で毎月41,000円の節約に繋がりました
この記事を参考に必要な保険と不要な保険を整理して
毎月の家計改善に役立てて頂ければ幸いです
次回は家計改善のSTEP5『ポイント支払いを有効活用する方法』
を紹介します
是非次回もお読み頂ければと思います
当ブログの記事が皆様の家計改善の一助になれば幸いです