本日もたぬ猫家のブログに訪問いただきありがとうございます
当ブログでは
- 家計改善で月5万円を確保
- 確保した月5万円を『つみたてNISA』や『iDeCo』で運用し資産を形成
①・②の実現を目標に、誰でも取り組める方法について
- 家計改善
- 資産形成(準備編)
- 資産形成(運用編)
の3つのグループに分けてSTEP形式で解説していきます
今回は『資産形成(準備編)』のSTEP4として
リスク許容度の測り方について解説します
サクッと読むための目次
はじめに
資産形成(準備編):6STEPの紹介
- STEP1:証券口座の開設方法を解説
- STEP2:オススメの投資方法を解説
- STEP3:資産配分の重要性を解説
- STEP4:リスク許容度の測り方を解説←今回はココ
- STEP5:積立投資の設定方法を解説
- STEP6:NISA・IDECOの利用方法を解説
資産形成する前に・・・
資産形成を始める前にお金(=自己資金)を整理しましょう
- 生活資金
- 運用資金
まずは、今持っているお金を『生活資金』と『運用資金』に分けます
生活資金
生活費3ヶ月〜6ヶ月程度の現金を確保して、普通預金で管理しておく
※毎月の生活費とは別に不測の事態に備えるための資金と考えてください
運用資金
株式や債券等に投資するための資金(生活費とは切り離した自由に使えるお金)
- リスク資産:株式等に投資するための資産(増減する可能性がある資産)
- 無リスク資産:国債・銀行預金で管理する資産(減らしたくない資産)
家計が赤字の場合は家計改善から着手しましょう
※毎月の収支が赤字の場合は家計改善の5STEPを参考に
まずは家計の見直しから着手してみてください
STEP4:リクス許容度の測り方
リスク許容度を把握することが大切
投資の成果は資産配分で勝敗が決まることをSTEP3で紹介しました
その資産配分を決める上で一番重要になるポイントが
- 自分のリスク許容度(耐えられる損失金額)を年間◯◯円までと決める
- その範囲に収まるような資産配分にする
この2点になります
今回は自分の『リスク許容度の測り方』について解説していきます
今回の結論:リスク許容度の測り方は・・・
予想した損失が発生しても『平常心』でいられるかどうか
- 最大の損失額が年間○○万円と想定したとして
- 大切な時間を過ごしている時に思い出さないかどうか考えてみる
- 少しでも損失額のことが気になるのであればリスクを取りすぎている場合が多い
※このような観点で自分のリスク許容度を考えてみるとわかりやすいと思います
※以降はリスクの考え方や想定可能な損失額の計算方法などについて紹介します。少し数値や計算を交えて説明していて、取っ付きづらいかもしれませんが、とても重要な要素ですので一緒に頑張って考えていきましょう
リスクとは
金融の世界では、リスクは『危険』や『危険度』の意味ではなく『将来の不確実性』のことを指します
リスクが持つ要素
- 損をする『マイナス』の可能性
- 得をする『プラス』の可能性
この両方の要素を併せもっています
資産の『リスク』と『リターン』
資産運用では株式や債券などのリスクをリターンの『標準偏差』であらわします
標準偏差とは
- リターンの『ブレの大きさ』を表す数値
- 標準偏差が大きい=リターンのブレ幅が大きい
期待リターン(予想収益率)とリスク(標準偏差)の関係
- リスク『小』の資産=リターン『小』
- リスク『大』の資産=リターン『大』
リスク許容度の計算手順
期待リターンの分布とリスク(標準偏差)の関係性について
資産運用でのリスク(標準偏差)
- 期待リターンの分布の範囲がどの程度の大きさかを表す指標
- 期待リターンが1年間でどの程度ブレそうかということを示そうとするもの
株式等(有価証券)の期待リターンの分布
- 統計学で用いられる正規分布の形に良く似ている
- 正規分布:左右対称の釣鐘型の形をしている
株式等の資産の期待リターンが正規分布に従うとした場合
- 68.3%の確率で期待リターンは中心から±1標準偏差(リスク)に収まる
- 95.5%の確率で期待リターンは中心から±2標準偏差(リスク)に収まる
- 99.7%の確率で期待リターンは中心から±3標準偏差(リスク)に収まる
以上の3点が想定される
具合例を用いて考えてみると
日本株式:期待リターン5.6%・リスク(標準偏差)23%
※各種の数値はGPIFの公式HPを参考にしています
※GPIF(年金積立管理運用独立行政法人):年金積立金の管理・運用を行なっている
我が家のリスク許容度
許容できる最大損失:ー47.2%までと想定
- 最大損失:-47.2%
- 最大収益:+57.44%
増減しても良い資産(リスク資産)が100万円あるとしたら
- 最大で約47万円の損失が発生
- 最大で約57万円の収益が発生
この損失と収益の範囲に約99.7%確率で収まると想定しています
リスク許容度は『最大損失』を重視してください
最大収益で判断するのではなく、最大損失が自分の許容範囲かどうかで判断してください
注意
この資産はリスク資産(主に株式)のことで、生活するための資金(生活資金)や減らしたくない資金(無リスク資産)とは別に管理しているものを指しています
詳しい計算方法
- 期待リターン:5.12%
- リスク(標準偏差):17.44%
各資産の配分割合
- 先進国株式:7割
- 国内株式:2.5割
- 新興国株式:0.5割
※リスク・期待リターンはファンドの海(無料の分析ツール)を使用
計算結果:99.7%の確率で収まること(3標準偏差)を想定して計算
- 期待リターン5.12%を中心として
- +57.44%・−47.2%の範囲に収まる
※リスク(標準偏差):52.32%(3標準偏差:17.44×3)
※我が家は資産形成には慎重派なため、3標準偏差で計算していますが
皆さんの許容度に合うリスク(標準偏差)を選択して計算してみてください
まとめ
最後までお読み頂きありがとうございます
今回は『資産形成(準備編)』のSTEP4として
リスク許容度の測り方について解説しました
結論としては・・・
予想した損失が発生しても『平常心』でいられるかどうか
- 最大の損失額が年間○○万円と想定したとして
- 大切な時間を過ごしている時に思い出さないかどうか考えてみる
- 少しでも損失額のことが気になるのであればリスクを取りすぎている場合が多い
今回は資産配分を考える上で一番重要な『リスク許容度の測り方』を紹介しました
このリスク許容度は各家庭の状況(収入、年齢、子供の有無等)によって様々です
また、資産形成の初期・中期・後期でリスク許容度は変化していくと思いますので
この記事で紹介した計算方法を御活用頂ければと思います
『投資は自己責任』であることを大前提にして、最低限の知識を
身につけた上で資産配分や運用商品を選ぶようにしましょう
次回は資産形成(準備編)のSTEP5『積立投資の設定方法』
を解説します
当ブログの記事が皆様の資産形成の一助になれば幸いです